だってケータイ屋が新ケータイとして売ってるんだもの

日本におけるメディアの論調は基本的に、iPhoneが勝つか日本のケータイ電話が勝つかというものが多いような気がします。

Felica機能やワンセグ機能が無いことをあげてみたり、タッチパネルの入力とケータイのキーボードの比較をしてみたり。

ソフトバンクモバイルという携帯電話事業者から販売されるわけで、当然と言えば当然なのかも知れませんが、やはりiPhoneという端末をその視点から比較するのはどうも間違っているような気がしてなりません。

iPhoneをケータイと比べるべきか、PCと比べるべきか – ワークスタイル・メモ

議論が巻き起こるのは、北米でのiPhoneは「携帯デバイスによる常時データ接続の革命」として捉えられてるのに、日本ではその部分は別に革新的じゃない、というせいかなあと思います。そこのところは、日本では携帯の通信速度と定額プランで以前から達成されてしまっているのですよね。だから日本でiPhoneを褒めようと思うと、海外で褒めているうちの一番大きなカードが欠落してしまい、苦しくなる。

iPhoneと日本の携帯電話の比較結果

iPhoneと日本の携帯電話の比較で先月6月20日に呼びかけをした、ならべてを使った日本の携帯電話とiPhone 3Gの機能比較表がならべてユーザのみなさんのおかげで適度に育ったので、最初の計画通りアジアジンで英語記事にして紹介しました(*1)。

呼びかけから約三週間、いろんなところで比較記事や解説記事も出ましたし、携帯と比較するんじゃなくてスマートフォンと比較すべき(日本のスマートフォンの歴史を考えると、それと比較した時点でダメっぽい気が)とか、まったく新しいすばらしいものだから携帯電話と比較してもしょうがない。ただ祭りを楽しめ、とか、発売目前にしてかなり盛り上がってきましたね。

個人的な予想では、日本では大ブームになることはないだろう、と思うのですけどさてどうなることやら。

# 僕? 僕は買わないです。ガジェット系はすぐ使わなくなってしまうので手を出さないものですから。誰かタダでくれたりすれば喜んで使うと思いますけど。

(*1) ならべてを使ってるので、前提として、「みんなで投票した結果なので、正しい間違いじゃなくてみんながどう思ってるかだよ」という説明は添えてあります。

iPhoneと日本の携帯電話の比較

発売まであと3週間と迫った(ほんとに出せるんですかね)iPhone 3G、これまでの日本の携帯電話とどう違うのか、いろいろなところで書かれていますけど、機能比較表を作ってみようと思いました。

もちろん、作るのはこういう用途を想定して作っているならべて.comで。

iPhoneと日本の携帯電話の比較 by ならべて
緊急地震速報 絵文字対応 片手操作 ワンセグ録画 ワンセグ デザイン
iPhone 3G × × × × ×
2008年発売機種ほぼ全てが搭載 × × ×
2008年発売機種一部に搭載

さきほどtwitterで紹介したところ、既にいくつも比較条件を追加していただいてます。とても重要っぽい機能もあれば、あれば便利、程度の機能もありますが、ものすごく横長の比較表になりそうですね。

なんでこの比較表を作ろうと思ったかと言うと、日本のITを紹介する英語ブログAsiajinで、実際のところどうなのよ、という記事を書いてみたいなと思ったからです。

昨日も、どっかのアンケート会社が出した「91%の日本人はiPhoneを買わないだろう」という調査結果が日経の英語ニュース経由で世界中を駆け巡ったみたいで、「自分たちがすごい先進的だと感じたiPhoneは、携帯先進国の日本で勝てるのか」という興味を持っている人は海外に多いようですね。

# 上記のアンケート結果については、釣りっぽい調査だなあと思うんであまり間に受けてもと僕は思うのですけど… 日本人の9%もiPhoneを買ったら大成功でしょう。そんなに売れるとは思えないですし。

日本の中ですごく充実した携帯の機能ですけど、僕として一番望むのは、Appleが機能競争にちゃんと参入してくれることですね。最初のモデルは無理でも、その後おサイフケータイにも頑張って対応するとか。そうやって日本の進んだ機能を取り入れようとすれば、iPhoneの場合は世界共通仕様でそれが載ったりする可能性もあるわけで、そこを通じてFelicaなどの日本の技術がそこ経由で世界に普及するという未来もあるかもしれません。(非常に楽観的な希望だということはわかってますが、そういう糸口を見つけるのも掴むのも各メーカーの努力かと)

自分の持ってる携帯や買いたい携帯の興味ある機能について情報を追加していただけると、比較表が充実するかなと思ってます。ご協力よろしくおねがいします。