なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想

なぜビジネス書は間違うのか – suadd blogで見て面白そうだったので読んでみました。

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「エクセレント・カンパニー」とかの有名ビジネス本が出している「企業の成功のための条件」というのが、いいかげんな統計で出ている、というのを暴く本。

同じ企業・同じ従業員が、業績がいいときは社内の空気もビジネスのやり方も、何もかもが成功の要因であるように自覚し、周りからも認識されるけれども、一旦業績が悪くなるとその同じ役員・社員・社風が「業績悪化の原因だ」
と言われてしまう、というのを、ハロー(後光)効果というのだそうです。

「成功した人はなんかオーラがある」とか言うのと同じですね。成功した人がやっている方法はなんでもすごく見えるけど、その中には成功と関係ないものもいっぱいあるかもしれないということで、成功した人を見てその一面を追ったって成功するとは限らない、というのは大事な示唆だなあ、と思いました。

けっこう長い本だけど、途中は同じこと(また別の有名ビジネス本を持ってきて、中身を紹介し、それがどんなハロー効果によるものかを解説)の繰り返しなので、一つの事例で納得いけば、あまり細かく読まなくてもいいかもしれません。書中で挙げられたような本は、どれも日本語にも翻訳されてベストセラーになっているので、そういった本を「座右の書」としてる人とかにとっては、自分の依って立ってきたところを直接攻撃されていることになり、心穏やかには読めないかもしれないですね。

以下、本書でいろいろ言われてしまったビジネス書です。

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現在の読書キュー

ここのところ立て続けに面白い本をいただいてます。ありがたいことです。自転車通勤なので読書の時間がなかなか取れないのですが、読み次第感想を書いていきます。

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前から気になっていた本。かなり時間がかかりましたが、一通り目を通しました。多くのデータを処理して役に立つデータを入手するためのさまざまなプログラム技法がわかりやすく解説されていて、面白い本です。とはいえ、手を動かして自分のものにするには最低あと一度は読まないといけないかも。

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「もうご存知のことばかりかもしれませんが…」と添えて献本いただきましたが、そんなことないです。携帯サイトをほとんど作ったことの無い自分からすると、一冊で様々な知識が得られる「近道」の本、のようです。今30%ぐらい読んだところ。

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Tracってセットアップも使うのも難しいんですよね。いや、難しいというよりも「説明が足りない」か。とてもいいウェブアプリなのに。僕もTracは多用しているので、そのTracの解説本をいただけてラッキー。これから読みます。

あと、本じゃないけど、CiFTR(シフター)のレビューも約束してるんでした。まだ使い込みはしてないけど、すごく良くできてますよ。アルバイトの管理をしてるような立場の人は一度触ってみてもいいのではないでしょうか。

マルコス・ここは世界の片隅なのか―グローバリゼーションをめぐる対話

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メキシコのサパティスタ民族解放軍(EZLN)副司令官マルコス(司令官は「人民」)氏による、メキシコ先住民の権利を回復するための活動に関するインタビューや、過去に発表された談話を集めた本です。

武力闘争を捨てて非暴力の対話路線に転換した元ゲリラのリーダーが語る内容は、想像以上に真摯なものでびっくりしました。印象的な言葉:

「だが、実を言えば、われわれは、いつの日か兵士がもはや必要でなくなるようにするために兵士になった戦闘員なのです」

この本は、グローバリズムとは、少数民族の権利とは、一人一人の幸福とは何か、といった事柄について、ともかくも一本筋の通った意見集であり、非常に簡単な言葉で書かれているのも良かったです。

Learning the Yahoo UI Library

Yahoo UI Libraryの本がありました。2008年3月出版のもの。

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ちょっと高いなー。YUIはオンラインドキュメントもかなり多いんだけど、それとどれだけ違うことを書いてくれてるかですね。

台湾―タイワニーズは前進あるのみ (ワールド・カルチャーガイド)

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学生の時に台湾からの留学生が居ていろいろ話をしていたので、台湾にはずっと行ってみたいと思いつつ長い年月が経ってしまいました。その間にアジアのいろいろな国に行く機会はあったのだけれど、いまだに台湾は後回しです。

僕は旅行に行く前にはガイドブックを何冊も読んで知識を持っていくことが多いです。可能であれば現地の人と会って話をすることも楽しい。まだ具体的な予定は立ってないけれど、台湾についても情報を入れていこうかなと読み始めたところ。

ワールド・カルチャーガイドのシリーズは、他の国のもぱらぱらと読んだりしてますが、旅行ガイドというよりはその国の文化の解説集で、実際にそこに行かなくても読んでいて面白いシリーズです。この台湾版にしても、持ち家主義、選挙、映画産業、プロ野球、温泉、登山、温泉など、この本でなければなかなか出てこないような話が出てきて、読み終わったあとはちょっとした通になれる感じがいいかなと思います。

こっちも今読んでます。こういうのはあまり感想はないけど、写真がいっぱいあってそれを眺めておくのも気分が高まっていいなと思います。

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