Sensio(symfony)訪問レポート
第39回PHP勉強会@関東
秋元裕樹
ならべて.com/アジアジン/サイボウズ・ラボ株式会社
今日の内容
- 自己紹介
- フランス出張
- Sensio Labs訪問
- symfonyについていろいろ聞いてみた
- Fabienさんからのメッセージ
自己紹介
サイボウズ・ラボは優秀なエンジニアを募集中。個人としては出世払いでいいから安く働きたい人なら常時募集中
フランス出張旅行
- Le Web '08というWeb2.0 Expoみたいな大カンファレンスに公式ブロガー(=入場券は招待)として参加
- 毎年冬にパリで開催。2日間。主にヨーロッパから、今年は1600人参加。チケット約20万円
- Forum PHP 2008というフランス最大のPHPカンファレンスも行ってきました。(レポート)
- せっかくフランスに行くなら、あの会社に行ってみたい!
- ということで出発前に連絡して段取りしました
- PHPフレームワークのsymfonyを中心となって開発している会社
- パリ郊外にある。パリの首都高のすぐ外。オペラ座からバスで終点 バス路線図
- 社長のFabien Potencier(発音は後で)さんを訪問
Fabienさん写真
Sensio Labsとは?
- 1998年に3人で起業した
- 最初はCD-ROM制作を3ヶ月。すぐ見切りをつけてウェブ制作へ転換
- プジョーなど大企業のウェブ制作
- 当初Perl、2000年にPHP4に、2004年にはPHP5へ移行
- 今はExtremeという大きな会社の傘下にいて、グループ内のソフトウェア担当企業という位置づけ
symfonyのきっかけ
- PHP5向けのフレームワークを探したけどいいのがない!
- mojavi+propelなどを参考に自社で作ることに(Sensio Framework)
- オープンソース化でプロジェクト名が必要。今の"sf"を変えずに済む名前は? → symfony
オープンソース化の理由は?
- クライアントの大企業の要求
- 顧客企業は、Sensioの存続と無関係にこのフレームワークを使い続けたい
- Sensioも、フレームワークを売っちゃうと他社の仕事ができない
- 2005/10にオープンソースに
symfonyのポリシー
- 顧客の要求駆動でしか機能は追加しない
- 唯一の例外はAjax対応。これはマーケティング要求
- メンテナンス期間等を定め公開してるのも顧客要求
Sensio Labsの成長
- 現在の社員数は50人
- ここ数年、毎年倍々に増えているので来年は100人かも!?
- 最近、カナダのモントリオールと米アトランタにも事務所を開いた。それぞれの地でトレーニングやコンサルティングを行なっている
- DoctrineのJonathan WageさんがJoinした
symfony関係者の名前の発音
- Fabienさん本人に発音してもらい、その場でカタカナで起こしてみました
- Jonathan Wage (Doctrine)
- ジョナサン ウェイジ
- Dustin Whittle (Yahoo/delicious)
- ダスティン ウィトル
- Fabian Lange (ドイツ)
- ファビアン ラング
symfony関係者の名前の発音(続き)
- François Zaninotto (1.0本・プラグイン等 / 活動停止)
- フォンソワ ザニノゥト
- Fabien Potencier
- ファビアン プゥトンシェ
バージョンアップデートについて
訊いてみた
「1.0から1.1の移行に面倒なところがあったのは認めます。しかし、そこでバージョンを上げるときの仕組みを良くしたので、1.2, 1.3への移行はバージョンが進むほど簡単になっていくでしょう。」
Symfony2.0について
「2.0は完全な作り変えになります。理由は以下」
- 速度をさらに改善する
- 巨大なエンタープライズシステムに対応させる
- symfony以外で作られた既存のアプリケーションを簡単に移行できるようにする
ファビアンさん本人について
- 社長でありプログラマー。Sensio以外のプロジェクトもやっている
- 日に15時間働く。休みなしに日曜も働いている。
- パリより郊外の暮らしが好き。パリの郊外に住んで、パリの北の端にある会社へ通っている。
(余談) twitterはじめたそうです
- 訪問と関係ないですが、最近Fabienさんがtwitterをはじめました。
- 「業務でPythonフレームワーク使えたらなあと思うよ。でもフランスじゃ無理」
- 「Docrine2.0とsymfony2.0ではPHP5.3必須ね」
- 「symfonyは2.0でnamespaceを使います。つまりSymfony2.0と大文字になります」
- followしよう >http://twitter.com/fabpot
日本への訪問は?
- 機会があればぜひ行きたいと思っている。他の人を送るんじゃなくて自分が行く
日本についてどう思ってる?
- 今出ているsymfonyの紙の本は世界で4冊。英語x1、ドイツ語x1、日本語x2 (1) (2) 日本語の本が一番多い!
- 「日本語のsymfony本は、最初に知ったときにAmazonで買おうとしました。でも、買おうとしたら日本語のメールが来て、何を言ってるかまったくわからなかったので諦めた。」
- 「なんとなく日本でもsymfonyは使われているんだな、と思った」
- 「だけれど、世界の色々なところからsymfonyユーザの便りを聞くのに、日本(と中国)からだけ、まったく連絡が来ない。」
2009/02にドイツ語の二冊目がでるようだ http://www.amazon.de/dp/382732775X/
日本語書籍とFabienさん
日本語書籍とFabienさん
日本語書籍とFabienさん
日本からの反応がほしい!
- symfonyを使ってるなら誰でもいい
- メールをください。意見をください
- 日本語でもいい。Google Translateで読んでみます
英語について
Fabienさんが英語について体験談を話してくれました
- 「僕も3年前symfonyをはじめたときはひどい英語だった。」
- 「自分が英語の本を書けるようになるなんて想像もしなかった。」
- 「英語なんて3行ぐらいのコメントを書くのがせいぜいだったから。」
- 「でも、symfonyを英語で公開したせいで、英語を話す必要がでてきた。」
英語について(続き)
- 「2年前、カナダのモントリオールで行なわれたカンファレンスでプレゼンした。」
- 「モントリオールなのでフランス語と英語の両方でプレゼンしたけど、」
- 「英語はあらかじめ用意した原稿を、プレゼンに合わせて読み上げただけだった。」
- 「そんなだったけど、何度か繰り返したら、原稿がなくても英語でプレゼンができるようになった。」
「日本で会いましょう」
Fabienさんから日本のsymfonyユーザへメッセージ
- 「2009年に日本へ行けるようがんばります」
- 「だから、今すぐ英語の勉強をはじめてください」
- 「日本でぜひお話しましょう!」
おしまい
- Fabienさんを招待してのカンファレンスを検討中です
- とはいえ、どっから手をつけていいのか途方にくれてます
- お手伝いしてくれる方を募集中です
symfonyについては個人ブログ akimoto.jp/blog/の方で書くことが多いです