台湾のウェブ事情

アジアジンの方では池田さん(@masaruikeda)に速攻で英語のまとめて書いていただいてたのですが、12月-1月の台湾滞在中に台湾のインターネットユーザーから聞いてきた台湾のウェブ事情を日本語でまとめていませんでした。

一ヶ月の滞在中、日本のウェブ事情についてプレゼンを行い、アジアジンミーティングという読者交流イベントを開催しました。また、台湾人の知人のつてで複数の台湾IT関係者とお話をする機会がありました。これは、その中で聞いたことをまとめたものです。

Taiwanese web people

ヤフー台湾が圧倒的な存在感

台湾では日本以上にヤフーが強く、一強支配状態だということです。ヤフー台湾(雅虎奇摩)がありとあらゆるサービスを取り揃えていて、ヤフーの中でユーザーの活動が完結してしまうような人も多いのだとか。

台湾のウェブのトラフィックのうち5割をヤフー一社が抑えている状態で、小さな個人のベンチャーサービスが成功する可能性が低い、少なくとも起業志向の人たちにはそういう意識がある、ということでした。目の出そうな新しいカテゴリーがでてきても、ヤフーもそれを提供してきてしまうということですね。

世界のSNS比較みたいな記事や地図では、台湾ではWretch(無名小站)が圧倒的に強い、ということになっていると思います(実際は違ってきている。後述)。このWretchも若いベンチャーだったのですが、結局はYahoo!台湾に買収され、そのあと勢いが止まっているそうです。

フェースブックの急激な台頭

そのWretchですが、2009年から今年にかけて大きな挑戦にさらされています。台湾ではFacebookが短期間で燎原の火のように普及を進め、その活発さでは既にWretchを凌駕しているとのこと。2009年の初めには誰もFacebookなど気にとめていなかったのに、2010年中にユーザー数でもWretchを抜き台湾一位のソーシャルネットワーキングサービスになることは確実だそうです。

http://www.insidefacebook.com/2010/04/12/does-taiwans-explosive-facebook-growth-mean-more-to-come-in-east-asia/

では、2009年後半に何があったのか。Happy Farm(开心农场) という「農場ゲーム」です。Facebookが元々持っているソーシャルな機能によってというよりも、農場ゲームを無料で遊べるということでユーザーがFacebookを始め、そのユーザーが自分の農場を育てる手段として多数の友達を誘ったために、雪崩のようにFacebookの登録が増えたということ。

この点、「Facebookでしか遊べないタイプのゲームが大流行する」という状況を日本で作らずに済んだミクシィとそのオープン化戦略は、ミクシィ上に登場したサードパーティーの農場系のアプリの多くがFacebookで流行していたものの模倣であったとしても、慧眼だったと言えます。

WretchやYahoo!奇摩はこのFacebookの快進撃への対策を打ってないのか、たとえば類似のゲームを提供するとか、というのも聞いてみましたが、台湾ヤフーはその圧倒的なシェアに安心してか、新サービスの投入の速度は遅く、それらしい対応策を取れていないそうです。もっとも、なんといってもまだ一年経っていないわけですから対応していてもリリースできていない可能性はあります。

Yahooが圧倒的に強いアジア地域でFacebookがこれほど伸びたことは珍しく、これをきっかけに本家のFacebookが台湾での成功を調査するのでは、と問いかけてみましたが、やはり市場の小ささからFacebookが台湾を重視することはないだろう、との悲観的な回答がおおく出ました。

顔出し文化

日本のウェブでは、ソーシャルサイトのアイコンの過半がイラストやアニメのキャラクターですし、動画サイトでのダンスや歌唱の披露であっても覆面等で顔を隠す人が多いぐらい、顔を出さないネットユーザーが多く、それについて非難が出ることは少ないです。

しかし、台湾の主要なSNSやCGMサイトでは、顔を出した写真が大量に貼り付けられています。

自分のアイコンを顔写真にするのは当たり前で、アイコンだけじゃなく自分を撮った写真を多数アップロードして訪問者に見せています。

フォトショップによる修正も多いと思われますが、美男美女がどれだけ沢山表示されているか、がサイトの活気をしめしているといってもよいでしょう。

「顔写真を出すことで、ページを見た人はこの人が本当にこういう人として実在するんだ、という確証を持てます。顔を出さないと発言に責任を持っていないようにも見えますし」というのが台湾ブロガー達の解説。この「責任」のくだりをツイッターにも流したところ、日本人からも賛同の声が多数上がりました。(僕自身は顔を出さずに意見を言えるネットはすばらしいと思いますが)

「ネットに顔をさらすことに恐れはないの?」と訊いてみたのですが、「みんな有名になりたいんだ」というのが回答でした。

考えてみれば、一世代前の日本でも、「スター誕生」などの人気オーディション番組や、生中継のテレビカメラになんとか写りこもうとする子供や若者が多数いたことを思えば、これは民族性と言い切れる違いではないかもしれないと思います。日本でも、テレビに出たり有名人になることが一般人のあこがれだった時代はあり、台湾の一般人も今そういうステージにあるということかもしれません。そこにはまだ、ネットで広く顔や名前をさらすと悪意でかかってくる人達も多い、という認識が少ないのでしょう。

中国語のウェブでも「人肉検索」という用語があるように、気に入らない個人の個人情報を調べたり晒したりする行為が無いわけではありません。悪意を持つ人の割合が日本よりずっと少ないということも、たぶんないだろうと思うので、いずれ彼らの顔出し大好き文化も変わっていくのかもしれません。

マイクロブログPlurkについて

Plurkというマイクロブログサービスがあります。横方向に時間軸を取ってメッセージが表示される、一風変わったツイッターの競合サービスです。

台湾は、世界で一番Plurkが流行していることでも知られています。普通の人は誰もツイッターを使っていません。ツイッターを使うのは、英語でつぶやいてみたりする一部のヘビーなネットユーザーぐらいです。

中国のマイクロソフトが、このPlurkのHTMLやJavascriptをコピーして類似のマイクロブログをリリースし、盗作との批判を受けてサービスを閉じるはめになったニュースもありましたが、なぜか中国語ユーザーにはこのタイムライン表記+マイクロブログが使いやすく見えるようですね。

台北滞在中に、Plurkの開発者が訪台し、サーバーサイドJavascriptについてのセミナーを行っていました。Plurkも台湾に一人社員を置いて、活動しているようです。

中国とのビジネスは言葉が通じても楽ではない

「同じ中国語を使うという利点を生かして、中国の巨大なネット人口に対してウェブサービスを提供する展望があるのでは?」というのが、実際にいろいろと話してみるまで台湾のウェブ起業家について思っていたことです。しかし、今回会って話した多くの起業家やブロガーにとっては、その道は決して一番楽な方向とは認識されていませんでした。

中国本土でウェブサービスを開設するにはICPというライセンスを取得する必要があります。また、サーバーも中国国内に設置するように政府から求められるそうで、台湾その他でサーバ運用をできるわけではないということです。

ICPの取得は外国企業にはそもそも無理なので、現地企業と提携するか、現地に会社を設立する必要があります。現地での起業は中国人からの出資を一定比率受けなければなりませんし、どちらの形態にしても、現地のビジネスマンにサイト運営の鍵となる権利を持たれてしまうことになるので、よほど信頼できる相手がいないと不安ということです。

そして、同じ北京語といっても中国と台湾では使っている文字も繁体字と簡体字で違うし、文法や語彙などにも細かい違いが多数あり、台湾で作ってそのまま中国に持ち込めるというわけでもなさそうです。

現状はそんな感じですが、直近の動きとしては中国と台湾の間で両岸経済協力枠組協定(ECFA)という経済交流協定が交渉中で、これによって台湾人が中国でビジネスをしやすくなるのでは、という期待は大きいそうです。

自分が台湾に行く前になんとなく思っていたのは、5,60年前には人の行き来も多かったのだし、海峡の両側に親戚が多数いて、ビジネスでも助け合っているのだろう、というイメージでした。しかし、台湾の若いウェブ業界人にとって、中国は外国であり、(人にもよるのでしょうが)そんなに当てにできる親戚がたくさんいるというわけでも無いようです。

「中国はビジネス習慣や人の考え方がまったく違うし、話が通じないからたいへんだ」と多くの台湾人が言っていたのは予想外で驚きでした。言葉は通じないけれども、できることなら日本とビジネスがしたい、と、これは日本人向けのお世辞もあるとは思いますが。

マーケットが小さいとツライ

台湾の人口は2,300万人。当然、インターネット人口もそれより小さくなり、1,500万人ほどだといいます。

日本でも、ソフトウェア産業やウェブサービスはもっと海外・英語圏に打って出なければならないのでは、という議論は良く起こっています。しかし、前述のように巨大な中国の市場と国内の台湾の市場が別物だとすると、台湾のウェブサービスは「どれだけ頑張っても1,500万人」という上限に当たり、日本よりもはるかに商売としての規模が見込めないということになります。

みんなiPhoneアプリとフェースブックアプリに殺到している

そこで、台湾のソフトウェアベンチャーや起業したい個人がここのところ関心を寄せているのは、中国市場よりもiPhoneアプリ、そしてFacebookだということです。

この両者には、台湾国内でも流行している上に、同じものを英語化して世界に対して売る可能性が存在します。やはり最初は中国語版から作り国内に問うところから始めるところが多いですが、先々により大きな市場があるという点で、台湾の起業家やエンジニアの興味を引いているのは確かなようです。

ウェブやIT企業は、台湾では花形企業ではない

日本でも花形なのかどうかはわかりませんが、話している中で、台湾ではソフトウェア企業で働くことが一番のステイタスなわけではない、という話もされました。

台湾は、半導体、パソコンや液晶ディスプレイなど、ハードウェアの分野で世界レベルのシェアを持つ産業があり、そちらには世界規模の一流企業が多数存在します。そうなると、優れた人材もそちらの方に流れていくし、ソフトウェア業界に一番できる人たちが集まっているわけではない、と言うのです。

台湾系の優れたウェブ企業家が多い点について

ヤフーの共同創業者ジェリー・ヤンさん、ユーチューブの共同創業者スティーブ・チェンさん、そしてグーグル中国立ち上げ時の社長カイフー・リーさん、すべて台湾からアメリカへの移民です。日系でここまでアメリカのインターネット企業で成功した人はいないでしょう。

「何か台湾にそれらの傑出した才能を生み出す秘密があるのでは?」と聞いてみたのですが、この点でも台湾人は謙虚でした。上記の彼らは皆、若い時に米国に移り住んで米国の教育を受けています。台湾の教育システムではなくアメリカの教育システムにこそ何かがあるのだろう、というのが参加者達の意見でした。

中華系ウェブサイトのドメインに数字が多いことについて

台湾の転職サイトのほとんどは、ドメイン名に数字が入っているそうです。また、香港や中国の成功したウェブサービスでも、数字のドメインがたいへん多いとか。数字には意味があるものもあれば、特に意味がないものもあります。

「海角七号」 – 台湾映画史上最大のヒットは「日本超好き好き」映画だった

映画「海角七号」、今日本でもやってるのですが、「こういう人にはオススメ」というのがあるんでちょっと書いてみたいと思います。

台湾滞在中に、新しめのガイドブックや台湾旅行ブログなどでプッシュされていて気づいた「海角七号」という映画があります。一年遅れで今ちょうど日本各地で上映中なんですが、台北のレンタルショップでDVDを借りて英語字幕で見てみました。

楽しく、笑える映画でもある

日本語のサイトを見ると感動系の映画みたいで、実際に感動もするのですけど、コメディとしても楽しいところがたくさんあります。

なんか、単館系の映画やハリウッド以外の映画って、日本に来たときに中身と関係なく「泣けるラブストーリー・感動作」みたいなポスターや宣伝になることって多いですが、実際コメディ成分の方が多いかなーと思います。

# そういえば「マンマミーア」の時も同じことを思ったっけ。すごく楽しい映画なんですが、スイーツ(笑)系の宣伝がテレビとかでガンガン流されていたようで、他にも見て楽しそうな層はあったのになあ、と。

日本だらけ

この映画は台湾製で完全台湾人向けに作られているにもかかわらず、「日本」が多数出てきます。田中千絵(トニー・タナカの娘)とかの日本人俳優も出てますし、ナレーションは日本語だし、台湾人俳優も日本語をしゃべったりと、半分ぐらい日本語でやってるんじゃないか、というぐらい。

そして、そこで出てくる「日本」が、いいイメージの日本ばかりなんですね。台北の街中をちょっと歩くだけで、「ファミリーマート」とか「セブンイレブン」とか「三越」とか「そごう」とか、その他たくさんの日本ブランドに出会うので、日本が好きな人が多いのはわかったのですけれど、それにしても日本や日本人の扱いがとても良い映画。

似た映画でいうなら「ラスト・サムライ」でしょうか。いや、僕はラスト・サムライ見てないんで、間違ってるかもしれませんが、見た人の感想を聞いた感じでは似てるかと。日本人としてこそばゆい思いをするかもしれません。「そこは日本語にしなくていいだろう」というところ(ある歌とか)まで日本語が押し出されてたりします。

実はこういう映画と近い(、と思う)

それから、バンド・チームものとしては、「フラガール」とか「ブラス」とか「フルモンティ」とかとの共通点も多いと思いました。いろいろとうまくいかないバラバラなチームが、苦労を乗り越えて最後には、というやつ。上記の映画が好きな人は、普通にそういう映画としてだけでも楽しめるのではと思いました。

僕はこのへんのチームものが、「がんばれベアーズ」とか「マイティダックス」とか「メジャーリーグ」とかのスポーツ物も含めて大好きなので、ツボにはまったところはあります。

台湾で大ヒット、の背景

この海角七號、台湾では2008年に公開されて、洋画を含めてもタイタニックに次いで史上2位、国内映画としては興行成績史上1位を取っています。

台湾ではかなり多くの人が見ているし、見てない人でも社会現象となったことから映画の存在はまず知っているようです。滞在中にいろいろな人との雑談で「この映画を見た」と言ったら、かなり盛り上がりました。必ず「で、どう思った?」と訊かれるのですが、だいたいは「とても面白かったんで繰り返し見ちゃったよ。けど君ら日本好き過ぎだなあ」という感じで答えてました。

日本版の予告編は公式サイトで見られるので、ここではオリジナルの予告編を。ここでも、いきなり日本語から映画がはじまっています。

しいて欠点を挙げるとするなら、元々台湾人向けに、台湾人が面白いと思うように作られただけあって、日本語がわかる人が見るとき向けのチェックが足りないところでしょう。

たとえば、台湾人だけど日本語が話せる、という設定の登場人物が二人いるのですが、彼らの日本語はかなり棒読みで不自然です。台湾人が見てるときは中国語の字幕が出ているので「ああ、こういうことを日本語でしゃべってるんだな」で済むのですけど、日本人が聞くとひっかかるかも。

老人役の人(コメディパートを支えるとても面白いキャラクターですが)は、設定が80歳の戦前生まれで日本語もわかる、ということなのですが実際には60歳だそうで、そのあたりしょうがないところもあるのですけど。あと日本人歌手の中孝介さんは、ナレーションはうまいのですが演技が本職でないだけにちょっと…

これらについては、「外国映画ががんばって日本語をいろいろ使ってくれている」という気持ちでスルーしてあげてください。

他にも、バンドメンバーのそれぞれが、客家だったり原住民出身だったりと、様々な人種や言語が混ざっている台湾を良く表している、ということです。残念ながら言葉や習慣の微妙な違いがわからないので、台湾人ほど大うけできない箇所もあるかもしれませんが。

また、この映画があまりに日本びいきなので、中国本土では上映禁止になったりしたそうです。中国と台湾、そして日本との関係から、映画本体が面白いかどうかとは別にこの映画をほめたり、けなしたり、という動きもいろいろあるようで、そのあたりは外野が嫌な感じです。

本作の監督は、別の「本当に作りたい映画」を撮るための資金稼ぎとしてこの海角七号を作ったそうで、その本当に作りたい映画(今作ってるらしいです。主演がなんとあのビビアン・スー)は、戦前に日本人と台湾原住民が殺し合いをした霧社事件を扱ったものだそうです。ですから、海角七号も、何も日本のためや政治的な意図で作った映画ではなく、今の台湾人に受けるようにはそういう味付けが効くと思って作ったのではないかなと感じました。

僕はDVDを借りている間に、3度も通しで見たぐらいで、もちろんこの映画は大好きになりました。見ても損はしない映画かなと思います。日本ではそんなにたくさんの映画館ではやってないし、もう上映が終わった地方もありますが、後日DVDででも。

[追記 2010-07-07] 日本語版のDVDも出てますね。日本語吹き替えも入ってるらしいので、吹き替えで見れば変な日本語の問題はなくなりそうです。もちろん、オリジナル音声も欠点はあるもののとても味があると思いますけど。

[台湾 9] 台北市内の温泉、紗帽山温泉

今日も果物で遅い朝ごはんから、多少仕事をやっつけ、午後過ぎから出かけます。今日は温泉!

地下鉄の悠々カード(Easy Card)の残額が少なくなってきたので、駅で初チャージ。日本のSuicaとは違い、台に置くだけというスタイルの機器。隣には日本と同じで差し込む型のもありましたが。

台湾は日本と同じ火山の国で、温泉はふんだんに出ています。しかし、中国文化では他人の前で裸になるのは抵抗があるため、温泉文化は日本の植民地時代に持ち込まれたものだそうです。

日本での下調べでは、地下鉄だけで行ける台北北側の北投温泉と、原住民文化も見られる南側の烏來(ウーライ)温泉を検討していました。しかし、昨日ご飯を一緒に食べたときに、Finjonさんが台北から一番近い温泉はここだ、という情報をもらっていたので、まずそこを試すことにしました。なんといっても地元の人のおすすめですからね。

温泉の名前を紗帽山(さーまおしゃん)温泉といいます(台湾中国語のサイト)。通りの名前から行義路温泉とも、陽明山温泉にまとめてしまうこともあるようですが。

MRT淡水線の石牌駅で降りて、バスの508号に乗ります。実はここでバスの方向を間違えてしまい、逆方向に行ってしまいました。どこかよくわからないバス亭で降りて、反対側に渡って本来のバスに乗りました。

ちなみに、石牌駅前で正しい方角の508番に乗るバス亭は、この看板のお店の前です。覇王(翔吼拳!)

正しい方向に乗ったら、街中から10分も走らないうちに、すごい急な坂道を分け入っていきます。

行義路三、行義路四の両方のバス亭に6,7軒ずつ日帰り温泉があります。あてがなければどちらで降りてもいいでしょう。電光掲示板がないバスでも、窓から外に温泉の看板がいくつも見えてくるのでわかります。

僕達はFinjongさんからお勧めされていた「皇池」のある行義路四バス停で降りました。100mぐらい急坂を下りると駐車場があって、そこから送迎の車が出てます。歩いて行くこともできるぐらいの距離でしたが、坂は急です。車に乗り込むと建物の入り口まで連れて行ってくれます。

一定額食事をすると温泉がタダになるシステムで、入り口横には食堂が併設されています。僕らは昼ごはんがまだだったので、まず腹ごしらえをすることにしました。

メニューを解読。街中よりはちょっと高いですが、温泉がタダと思えばまあ日本よりずっと安上がり。アスパラサラダと蒸し蝦、鳥の炒め物と名物のおかゆ鍋を頼みましたが、一品余計でした。分量的にも温泉無料GET的にも。でもどれもとても美味しかったです。

ウェブでも書いてあったけど、この皇池は道の奥で一番遠いですが、食事にこだわっているそうです。たしかにうまい。お風呂の前に腹12分目ぐらいになってしまいました。

そして、食堂の支払いレシートを持って温泉のフロントに行くと、温泉無料券をくれました。

温泉の方のシステムは、大浴場か家族風呂のどちらかを選択します。乳児連れだったので残念ながら大浴場という手は無し。貸切の家族風呂なら毎回お湯を抜くので乳幼児でも迷惑はかかりません。

山ぞいに階段を上がっていった3階。扉が並んでいて、その中が個室風呂になっています。

お客が多いときは40分制限みたいですが、平日で人も少なめだったので1時間くれました。この日帰り温泉街は、土日になると台北から大勢お客が来るようなので、平日とか深夜(24時間やってるところも多いみたい)に来るのが一番よさそうです。

日本人としてはお湯を溜めて着替えも含めて40分や60分というのは短すぎると思いますが、少なくとも長風呂好きの僕はそうでしたが、これは習慣の違いでしょうがないかなとも思います。台北っ子の多くにとっては、もしかすると食事がメインで、温泉につかるというのは「ちょっと日常と変わったことをしてみる」という程度のおまけなのかもしれません。

上がったら日没してました。日本風を意識したような木造の建物は夜もいい感じです。ここが日本じゃないとは思えない。

うまい台湾料理をたらふく食べて、貸切温泉に入って二人で$800(2400円、僕達は料理を頼みすぎて3000円ぐらいになりましたけど)というのは日本では考えられない体験でした。北投温泉なんかはもっと日本人慣れしてて日本語もずっと通じやすいみたいですが、さすがにこれよりは掛かるようです。

帰りもバスで石牌まで行って、石牌駅周りも店がたくさんあるのでここで晩御飯を食べることにしましたが、お風呂前にものすごく食べたせいでまだ腹は減ってないので駅前から見えた美容院で散髪をすることにしました。

普通に東京にもありそうな内装にスタッフの店です。日本語は通じないのでヘアカタログを出してもらったら、日本の雑誌が10冊ぐらい出てきました。

適当に選んで椅子に座ると、鏡の下には液晶テレビが。台湾のテレビ放送は常時字幕が出るようなので、音は鳴らなくてもそれなりに楽しめるのかもしれません。

カットとシャンプーで250元(750円)でした。

散髪でさっぱりしたあと、駅の周りをうろうろしましたが食べたいものが見つからず、正確には意見が一致せず、排骨便党の店で弁当を買い地下鉄に乗ってアパートへ帰り、アパートで食べました。

昼の温泉での食事に比べると値段も量も控えめですが、これはこれで。骨付き肉のカツはまあ普通ですが、付け合せの野菜が美味しかった。

[台湾 8] 天母SOGO, Finjong KianさんとBob Chaoさん, 士林夜市

起きても体が動かない。疲労がピークに達してる感じです。仕事も観光も、といいつつ観光で歩きすぎたようです。ベビーカーも無しに。昨晩ベビーカーを借りましたが、今日はもう出かける気がしません。

買い置きのお菓子を食べつつ洗濯などしてまったりと過ごします。1時ぐらいに近所で気になっていた軽食屋へ。店内に入ってから気づいたのですが、営業時間5:00-13:00と書いてあり、完全に朝型のお店です。

お店の掃除が始まっていたので申し訳なかったのですが、注文は聞いてくれるようだったし他のお客も来て頼んでいたので、ここで昼食をとることにしました。

メニューの漢字がだいぶ読めるようになってきました。蛋餅と、これもずっと食べてみたいと思っていた、大根餅「蘿葡糕」です。(真ん中の字はちょっと違うかも)。紅茶もついて$50

アパートに戻って、午後もパソコンに向かって仕事。今日は夜に会食の約束があるので、昼は体を使わずに備えます。

夜。地下鉄で芝山駅へ向かいます。

Finjong Kiangさんは、9月のPHPカンファレンス2009東京に海外ゲストスピーカーとして来ていただいた時にお会いし、symfonyのメイン開発者であるFabien Potencierさんらと一緒に東京観光に行きました。

Bob Chaoさんは、Asiajinの著者の一人であるMichoさんの紹介で今回初めてお会いしました。日本には5回行ったことがあり、日本語も勉強中ということ。台湾でのMozzilaコミュニティで活動されている方です。台湾でのFirefoxキャラクターFoxmosaのシールをいただきました。

駅から5分ぐらい歩いて太平洋SOGO 天母店に。日本のSOGOとの関係は名称のライセンスだけだそうですが、新光三越といい、日本と関係のあるデパートが台北には多いですね。

8Fのレストラン街にある中から、台湾小吃のお店で豚足チャーハンや酸っぱい白菜の鍋、緑豆から作ったゼリー上の小吃などを食べながら、それぞれの仕事や日本と台湾のウェブやコミュニティ活動などについてお話をしました。

食後におむつ替えが必要になりましたが、ここの4Fにある授乳室は今まで見た中で一番広くて奇麗でした。新宿の伊勢丹よりいいかも。

地下のスターバックスでお茶したあと、

地下鉄で一駅南下し、士林駅へ。台北の夜市の中でも一番有名な士林夜市を歩きます。

Bobさんは士林の夜市の中に住んでいるそうなので、ご飯や買い物、散髪などなんでも士林夜市ということ。

士林駅側は、衣服やアクセサリーなどの店や屋台が多く、一つ南の劍潭(Jiantan)駅のあたりの食べ物が多い通りまで、二つの駅の間がずっと夜市という規模です。上野と御徒町の間のアメ横にさらに道いっぱいの屋台を置いたような。

狭くて混んでいる道に、トランクを持った一団がやってきて通りの真ん中にもう一列、強引に屋台を展開します。一団の中にはトランシーバーを持っている女の子が居て、トランシーバーから何かが聞こえたと思ったら、開いたままのトランクを台車ごと押してみんな逃げて行きました。許可のないゲリラ販売は禁止で、トランシーバーはその手入れを伝えるものだったそうです。なんという活力!

ヨン様もクリスマス

木村拓哉DVD事務所って… 日本のドラマや映画のDVDもいっぱい並んでます。高いのと安いのがあって、高いのは正規版ということなので、安い方は…

「東京着衣」という服屋。「日本」「東京」は台湾ではとにかくクールなイメージがあるようですね。東京に英語やフランス語の名前(マンション名とか)が多数散りばめられているのと同じような感じで、日本の地名やカタカナ、日本のキャラクターなどがそこかしこにあります。

士林夜市にはユニクロまでありました! 中まで見てませんが、日本から独自に輸入したユニクロの服を売ってるらしいです。来年には正規のユニクロも出店するということです。

[台湾][写真] Google中国問題は台湾でも関心が高そう

九份(観光地。「千と千尋の神隠し」のモデルの一つとも言われる)に向かう途中の特急列車(自強號)で、前の座席の人が読んでいた新聞

Googleの中国政府への情報検閲に対する対抗姿勢を伝えるニュースの記事を読まれてます。

台湾には本土でビジネスを展開する人も多いので、関心も高いでしょうね。