仮想経験のデザイン インターネット・マーケティングの新地平

けんすうさんのブログで薦められていた(ような気がする。元記事見つからず)ので読んでみました。

[am]4641162646[/am]

日本の2ちゃんねる、ハビタット、ライブドアブログ、ミクシィ、カフェスタ、ヤフー・アバターなどと、海外のハボホテル、サイワールド、アイパートメント、校友録、アイラブスクールなど、ユーザコミュニティの場として成功、あるいは失敗したネットサービスを詳細に解説しています。特に海外の事例ものは、言葉の問題で詳しくはわからないものが多いので、参考になりました。

著者は大学の先生やそこの学生らで、研究成果として書かれた本のようなので、まとめと考察の第三章などは言葉遣いが難解で疲れました。ちゃんと理解できたか自信ないですが、ネット上ではネット外では何の価値もないような、アバターを飾るとかデジタルデータを贈ったり交換したりすることに価値が産まれる、あるいはその価値を生むことができるサービスが、コミュニティサービスとして成功している、ということを言っているように思います。

おすすめされた本を読んだので、次はいよいよ Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス“成功請負人”たちの考え方に取り掛かります。

[am]4844325078[/am]

[書評] サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉

VALUE*VALUEで紹介されていたので読んでみました。

[am]4796661557[/am]

新聞等でもひととおり説明されて、ブログやその他のウェブサイトでもいろいろと解説されていたので、以前よりは「サブプライム問題」が何を指すのかはわかるのですが、この本では問題が発生した構造的な原因や、今後起こりうる影響などが丁寧に解説されていました。

半年ぐらい前の海外のニュースが、3ヶ月前にはもう解説書になって出ているというのはすごいですね。たぶん「サブプライム問題って何だ?」という本書のタイトルそのままの疑問が、一般にも、新聞や雑誌やテレビで解説をしなければならない立場の人達にもあって、あとは早い者勝ちの出版競争みたいな感じだったのかなあ、などと推測しますが。

本の中には「ブログが人気を博している」とか4年間ブログに書いてきたことがベースになっている、と書いてあるのに、ブログ名やURLが一切紹介されてないところはちょっと不思議に感じましたが、著者名からブログを探してみると、おかねのこねた : 春山昇華の賢楽投資生活がそのブログのようです。

反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書

いわゆるFlying Spagetti Monster、FSMについての解説本、じゃなかった福音書。この翻訳で、FSMの日本語訳は「スパモン」ということになったようです。本家のお墨付きももらっているようですし。FSMというわかりにくい略語より「スパモン」となったことで、これから日本でも海賊が増えるかもしれません。

スパモン教では、インテリジェント・デザイン(なんかわからんけどすごい存在がこの世界を創造した、という説。まあ「すごい存在」というのが最初から特定の宗教の神を指してるわけですけど)が進化論に対して行っている攻撃を、同じ手法でなぞっていくことにより、その主張のバカバカしさを明らかにしてくれるわけです。

そのやり方がユーモアと智恵にあふれているため、スパモンは面白いし、この本も面白い。虚実織り交ぜたいろいろな薀蓄、主にアメリカの現代文化や風俗に絡んだ冗談が多く使われているので、翻訳者はたいへんだったろうなあ、とも思います。

僕も、スパモン教なら入信してもいいかな、と思いました。ドグマの否定、ってのがいいですね。

ラーメン

[am]4806713406[/am]