明日の広告

広告ディレクターによる現在および今後の広告作成側トレンドの解説本。

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前書きの中の『こうした危機感は「時代の先行者たち」によって、少し前から本やブログで繰り返し語られてきた。でも、ちょっと煽りすぎている部分もあったと思う。ネットがテレビを凌駕するとか、テレビCMが崩壊するとか、新聞は生き残れるのかとか、マスメディアは死んだとか、グーグルが世界を制覇するとか。とかとか。 』(リンクは該当すると思われる本を僕が勝手に想像してつけました。違う本を指してるかもしれませんね)が、実は一番笑ってしまったのだけれど、毒(?)はこれぐらいで、本文では淡々と、広告素人でもわかるような平易な表現を用いて、過去の広告業界はどうだったのか、今何が起こっているのか、今後どうなっていきそうか、というのを語っています。

全7章のうち第五章は、著者が手がけたスラムダンク一億冊キャンペーンの内輪話になっていて、これはスラムダンク好きであのあたりの広告キャンペーンも覚えていれば面白いのですが、広告の例としても特殊と本人も書いておられるし、面白く読ませるためのおまけみたいなものかなとも思いました。

この第五章もそれ以外の本論も、とても面白かったのでおすすめしておきます。

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ツッコミ力

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読んだ。面白かったよ。まとまりは…ないなあ。

みんなが他の著作を読んで順番に読んでいるわけじゃないので、この新書はこの新書だけで読んで、普通の人が「えー、そうなのか」と驚いたり知見が広まったりすればそれでいいんじゃないかな。軽い感じで。

とりあえず、愛があるつっこみを心がけたいと思います。

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ごはんを大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する

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絶対失敗しないためには、本業でやっちゃイカン、という話。

本業でない場合は失敗しても外からわかりにくいので、著者の島田紳介さんの言う「これまでビジネスで失敗したことがない」は検証が難しいとは思います。なんとなれば、本業の利益で補填することもできるし、店をたたんでも失敗じゃなくて飽きたから、とか言ってしまえるので。そういう意味では、数ある成功本と同じで「成功してから書いた成功本」ではあるんですけどね。

# 話それますが、これまでは「本を書きませんか」みたいな話は成功してから来てたわけですが、これからは成功してなくてもブログで自由に意見を公開できるようになったわけです。「これが成功の秘密だ!」と宣言してから本当に成功する人が今後は出るかもしれませんね。そういう成功本だったら信憑性はすごい高そう。

## いや、そういう予告をして起業する人が多数でるだけか(笑) 成功したら二度おいしい。

とはいえ、リスクを背負ってプレッシャーの下でやるより、余剰のお金でのびのびと楽しいことをやると成功しやすい、という話には説得力があります。タイトルはまあ、本文の中からキャッチーなところを抜いてきただけで、中身にあわせた題をつけるなら「副業のススメ」とかになるんでしょうかね。

書評: 碧血剣

馬雲のアリババと中国の知恵で知った話なのだけれど、馬雲さんが中国で大成功しているIT長者たちを招待して田舎で一大カンファレンスをやろうとしたときに、ライバルでもある大物たちを参加させるための切り札としてメインゲストにITと特に関係のなさそうな金庸という時代小説家を招聘したんだそうです。

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で、その作家が来るというので参加した人も実際にいるんだとか。それぐらいみんなが知っていて読んでいる有名な小説家なんだと。この金庸という小説家、存命のようですけどもう数十年以上小説は書いていないみたいです。上のアリババ本を読むまで知らなかったのですが、中国語圏を中心としてたいへんな冊数を売っている超ベストセラー作家なんだそうです。彼が作った武術+時代小説が武侠小説というジャンルになったとか。

じゃあどんなものか読んでみるか、ってことで一シリーズ読んでみました。碧血剣という三冊もののシリーズ。

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明朝末期、清が明を滅ぼそうと南下しているあたりの時代に、武術とか剣術とか、その他もろもろの技に優れた者たちが集まって、悪者を懲らしめたり腐敗した政府と戦ったりという話で、とにかく登場人物が多い。

すらすらと読めるといえば読めるし、結局は強くて正しい主人公が苦難を乗り越えていくという話の繰り返しなので、あまり考えることはないです。主人公の恋人がえらい残虐だったりするところとかがあまり日本の小説にはない感じかも。

体術や剣による戦闘シーンも多いのですけど、そこでは型や技の名前が四字熟語みたいに乱発されて、でもその技が実際にはどんな動きなのかはよくわからない。なんだかすごい技の応酬で勝負がつく、という意味では、車田正美の漫画みたいなテイストとも言えるかも。

まあ、楽しく読めました。他のシリーズもやはり数冊にわたるものが多いようで、楽しいんだけれど読むにはそれなりに時間が要るということかな。

この碧血剣、ドラマ化もされていて、こちらも人気なのだとか。日本でもDVDが出てるということは、日本にもけっこうファンがいるのかもしれないですね。金庸の他の武侠小説もいくつもドラマ化しているようです。

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中国人や台湾人と会話するときに、(現代中国語での発音はさっぱりわからないので)筆談で三国志や春秋戦国の人物などを持ち出すと盛り上がることは多いですけど、金庸の武侠小説も同じか、それ以上に通じるアイテムなのかもしれませんね。次に機会があれば碧血剣を読んだことを話してみようかなと思います。

書評 – 不動産は値下がりする

よくわからなかった。

主題である不動産が値下がりするという主張やその根拠についてはあまり割かれずに、東京の大型開発を駅ごとに説明したり、大学のキャンパス移転の話を延々したり(これは江副 浩正という人物と大学・学生との関係から思い入れがあるのだろうとは思ったけど)、最後は金持ち老人の都心回帰やホテル住まいの話で終わり。

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好きなことを好きなように書いたブログを一冊にまとめました、みたいな本だなあ。ブログ書いてたわけじゃないとは思うけど。