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メキシコのサパティスタ民族解放軍(EZLN)の副司令官マルコス(司令官は「人民」)氏による、メキシコ先住民の権利を回復するための活動に関するインタビューや、過去に発表された談話を集めた本です。
武力闘争を捨てて非暴力の対話路線に転換した元ゲリラのリーダーが語る内容は、想像以上に真摯なものでびっくりしました。印象的な言葉:
「だが、実を言えば、われわれは、いつの日か兵士がもはや必要でなくなるようにするために兵士になった戦闘員なのです」
この本は、グローバリズムとは、少数民族の権利とは、一人一人の幸福とは何か、といった事柄について、ともかくも一本筋の通った意見集であり、非常に簡単な言葉で書かれているのも良かったです。