同じ名前の空港、同じ名前の空港間でのフライト

「松山-松山」のチャーター便のニュースが話題になっていました。

松山市と台北市にある同名の「松山空港」を結ぶ中華航空のチャーター便が11日就航し、台北の空港に到着した中村時広・愛媛県知事らを●(赤におおざと)龍斌台北市長らが歓迎式典で出迎えた。両空港は英語表記は異なるが漢字は同じ。発着地が同名の便の就航は世界初という。

「松山―松山」便が就航 日台、発着地同名は世界初  :日本経済新聞

台湾のサイトの英語ページでも同じニュースを解説していました。発音は「マツヤマ」と「ソンシャン」ですが、漢字は同じでその意味は”pine mountain”である、と。

世界にある、同じ名前の空港

同じ名前の空港同士で飛行機が飛ぶのは初めて、という風にニュースにありますが、同じ名前の空港自体があるかないかを調べてみました。こちらのサイトによれば、以下のような同名、あるいは似た名前の空港が存在するようです。カッコ内は存在する国と空港コードです。

バルセロナ

Barcelona(スペイン, BCN)
Barcelona(ベネズエラ, BLA)

ケンブリッジ

Cambridge Bay(カナダ, YCB)
Cambrigde(イギリス, CBG)

コルドバ

Cordoba(アルゼンチン, COR)
Cordoba(スペイン, ODB)

フローレンス(フィレンツェ)

Florence (Firenze) – Peretola Airport(イタリア, FLR)
Florence(イギリス, FLO)

フォートスミス

Fort Smith(カナダ, YSM)
Fort Smith(アメリカ, FSM)

グラスゴー

Glasgow(イギリス, PIK)
Glasgow(イギリス, GLA)
Glasgow(アメリカ, GGW)

ハイデラバード

Hyderabad(インド, HYD)
Hyderabad(パキスタン, HDD)

マンチェスター

Manchester(イギリス, MAN)
Manchester(アメリカ, MHT)

ニューカッスル

Newcastle(イギリス, NCL)
Newcastle(ミナミアフリカ, NCS)

ポートランド

Portland(オーストラリア, PTJ)
Portland(アメリカ, PWM)
Portland International(アメリカ, PDX)

サリナス

Salinas(アメリカ, SNS)
Salinas(エクアドル, in Ecuador with airport code SNC)

サン・ホセ

San Jose(メキシコ, SJD)
San Jose(コスタリカ, SJO)
San Jose(アメリカ, SJC)

サン・サルバドル

San Salvador(バハマ, ZSA)
San Salvador(エルサルバドル, SAL)

サンタ・マリア

Santa Maria(ポルトガル, SMA)
Santa Maria(アメリカ, SMX)

サンタ・ロザ

Santa Rosa(アメリカ, STS)
Santa Rosa(ボリビア, SRB)
Santa Rosa(ブラジル, SRA)
Santa Rosa(アルゼンチン, RSA)
Santa Rosa(ホンジュラス, SDH)

サンタ・ロザリア

Santa Rosalia(コロンビア, SSL)
Santa Rosalia(メキシコ, SRL)

同じ名前の空港は、上のようにそれなりにはありますね。

両方が大きな空港じゃないと、国際線で直接飛ぶようなことはないですし、これらの同名空港の間にでは飛行機が飛んだことはなかった、ということなんでしょうかね。

台湾のウェブ事情

アジアジンの方では池田さん(@masaruikeda)に速攻で英語のまとめて書いていただいてたのですが、12月-1月の台湾滞在中に台湾のインターネットユーザーから聞いてきた台湾のウェブ事情を日本語でまとめていませんでした。

一ヶ月の滞在中、日本のウェブ事情についてプレゼンを行い、アジアジンミーティングという読者交流イベントを開催しました。また、台湾人の知人のつてで複数の台湾IT関係者とお話をする機会がありました。これは、その中で聞いたことをまとめたものです。

Taiwanese web people

ヤフー台湾が圧倒的な存在感

台湾では日本以上にヤフーが強く、一強支配状態だということです。ヤフー台湾(雅虎奇摩)がありとあらゆるサービスを取り揃えていて、ヤフーの中でユーザーの活動が完結してしまうような人も多いのだとか。

台湾のウェブのトラフィックのうち5割をヤフー一社が抑えている状態で、小さな個人のベンチャーサービスが成功する可能性が低い、少なくとも起業志向の人たちにはそういう意識がある、ということでした。目の出そうな新しいカテゴリーがでてきても、ヤフーもそれを提供してきてしまうということですね。

世界のSNS比較みたいな記事や地図では、台湾ではWretch(無名小站)が圧倒的に強い、ということになっていると思います(実際は違ってきている。後述)。このWretchも若いベンチャーだったのですが、結局はYahoo!台湾に買収され、そのあと勢いが止まっているそうです。

フェースブックの急激な台頭

そのWretchですが、2009年から今年にかけて大きな挑戦にさらされています。台湾ではFacebookが短期間で燎原の火のように普及を進め、その活発さでは既にWretchを凌駕しているとのこと。2009年の初めには誰もFacebookなど気にとめていなかったのに、2010年中にユーザー数でもWretchを抜き台湾一位のソーシャルネットワーキングサービスになることは確実だそうです。

http://www.insidefacebook.com/2010/04/12/does-taiwans-explosive-facebook-growth-mean-more-to-come-in-east-asia/

では、2009年後半に何があったのか。Happy Farm(开心农场) という「農場ゲーム」です。Facebookが元々持っているソーシャルな機能によってというよりも、農場ゲームを無料で遊べるということでユーザーがFacebookを始め、そのユーザーが自分の農場を育てる手段として多数の友達を誘ったために、雪崩のようにFacebookの登録が増えたということ。

この点、「Facebookでしか遊べないタイプのゲームが大流行する」という状況を日本で作らずに済んだミクシィとそのオープン化戦略は、ミクシィ上に登場したサードパーティーの農場系のアプリの多くがFacebookで流行していたものの模倣であったとしても、慧眼だったと言えます。

WretchやYahoo!奇摩はこのFacebookの快進撃への対策を打ってないのか、たとえば類似のゲームを提供するとか、というのも聞いてみましたが、台湾ヤフーはその圧倒的なシェアに安心してか、新サービスの投入の速度は遅く、それらしい対応策を取れていないそうです。もっとも、なんといってもまだ一年経っていないわけですから対応していてもリリースできていない可能性はあります。

Yahooが圧倒的に強いアジア地域でFacebookがこれほど伸びたことは珍しく、これをきっかけに本家のFacebookが台湾での成功を調査するのでは、と問いかけてみましたが、やはり市場の小ささからFacebookが台湾を重視することはないだろう、との悲観的な回答がおおく出ました。

顔出し文化

日本のウェブでは、ソーシャルサイトのアイコンの過半がイラストやアニメのキャラクターですし、動画サイトでのダンスや歌唱の披露であっても覆面等で顔を隠す人が多いぐらい、顔を出さないネットユーザーが多く、それについて非難が出ることは少ないです。

しかし、台湾の主要なSNSやCGMサイトでは、顔を出した写真が大量に貼り付けられています。

自分のアイコンを顔写真にするのは当たり前で、アイコンだけじゃなく自分を撮った写真を多数アップロードして訪問者に見せています。

フォトショップによる修正も多いと思われますが、美男美女がどれだけ沢山表示されているか、がサイトの活気をしめしているといってもよいでしょう。

「顔写真を出すことで、ページを見た人はこの人が本当にこういう人として実在するんだ、という確証を持てます。顔を出さないと発言に責任を持っていないようにも見えますし」というのが台湾ブロガー達の解説。この「責任」のくだりをツイッターにも流したところ、日本人からも賛同の声が多数上がりました。(僕自身は顔を出さずに意見を言えるネットはすばらしいと思いますが)

「ネットに顔をさらすことに恐れはないの?」と訊いてみたのですが、「みんな有名になりたいんだ」というのが回答でした。

考えてみれば、一世代前の日本でも、「スター誕生」などの人気オーディション番組や、生中継のテレビカメラになんとか写りこもうとする子供や若者が多数いたことを思えば、これは民族性と言い切れる違いではないかもしれないと思います。日本でも、テレビに出たり有名人になることが一般人のあこがれだった時代はあり、台湾の一般人も今そういうステージにあるということかもしれません。そこにはまだ、ネットで広く顔や名前をさらすと悪意でかかってくる人達も多い、という認識が少ないのでしょう。

中国語のウェブでも「人肉検索」という用語があるように、気に入らない個人の個人情報を調べたり晒したりする行為が無いわけではありません。悪意を持つ人の割合が日本よりずっと少ないということも、たぶんないだろうと思うので、いずれ彼らの顔出し大好き文化も変わっていくのかもしれません。

マイクロブログPlurkについて

Plurkというマイクロブログサービスがあります。横方向に時間軸を取ってメッセージが表示される、一風変わったツイッターの競合サービスです。

台湾は、世界で一番Plurkが流行していることでも知られています。普通の人は誰もツイッターを使っていません。ツイッターを使うのは、英語でつぶやいてみたりする一部のヘビーなネットユーザーぐらいです。

中国のマイクロソフトが、このPlurkのHTMLやJavascriptをコピーして類似のマイクロブログをリリースし、盗作との批判を受けてサービスを閉じるはめになったニュースもありましたが、なぜか中国語ユーザーにはこのタイムライン表記+マイクロブログが使いやすく見えるようですね。

台北滞在中に、Plurkの開発者が訪台し、サーバーサイドJavascriptについてのセミナーを行っていました。Plurkも台湾に一人社員を置いて、活動しているようです。

中国とのビジネスは言葉が通じても楽ではない

「同じ中国語を使うという利点を生かして、中国の巨大なネット人口に対してウェブサービスを提供する展望があるのでは?」というのが、実際にいろいろと話してみるまで台湾のウェブ起業家について思っていたことです。しかし、今回会って話した多くの起業家やブロガーにとっては、その道は決して一番楽な方向とは認識されていませんでした。

中国本土でウェブサービスを開設するにはICPというライセンスを取得する必要があります。また、サーバーも中国国内に設置するように政府から求められるそうで、台湾その他でサーバ運用をできるわけではないということです。

ICPの取得は外国企業にはそもそも無理なので、現地企業と提携するか、現地に会社を設立する必要があります。現地での起業は中国人からの出資を一定比率受けなければなりませんし、どちらの形態にしても、現地のビジネスマンにサイト運営の鍵となる権利を持たれてしまうことになるので、よほど信頼できる相手がいないと不安ということです。

そして、同じ北京語といっても中国と台湾では使っている文字も繁体字と簡体字で違うし、文法や語彙などにも細かい違いが多数あり、台湾で作ってそのまま中国に持ち込めるというわけでもなさそうです。

現状はそんな感じですが、直近の動きとしては中国と台湾の間で両岸経済協力枠組協定(ECFA)という経済交流協定が交渉中で、これによって台湾人が中国でビジネスをしやすくなるのでは、という期待は大きいそうです。

自分が台湾に行く前になんとなく思っていたのは、5,60年前には人の行き来も多かったのだし、海峡の両側に親戚が多数いて、ビジネスでも助け合っているのだろう、というイメージでした。しかし、台湾の若いウェブ業界人にとって、中国は外国であり、(人にもよるのでしょうが)そんなに当てにできる親戚がたくさんいるというわけでも無いようです。

「中国はビジネス習慣や人の考え方がまったく違うし、話が通じないからたいへんだ」と多くの台湾人が言っていたのは予想外で驚きでした。言葉は通じないけれども、できることなら日本とビジネスがしたい、と、これは日本人向けのお世辞もあるとは思いますが。

マーケットが小さいとツライ

台湾の人口は2,300万人。当然、インターネット人口もそれより小さくなり、1,500万人ほどだといいます。

日本でも、ソフトウェア産業やウェブサービスはもっと海外・英語圏に打って出なければならないのでは、という議論は良く起こっています。しかし、前述のように巨大な中国の市場と国内の台湾の市場が別物だとすると、台湾のウェブサービスは「どれだけ頑張っても1,500万人」という上限に当たり、日本よりもはるかに商売としての規模が見込めないということになります。

みんなiPhoneアプリとフェースブックアプリに殺到している

そこで、台湾のソフトウェアベンチャーや起業したい個人がここのところ関心を寄せているのは、中国市場よりもiPhoneアプリ、そしてFacebookだということです。

この両者には、台湾国内でも流行している上に、同じものを英語化して世界に対して売る可能性が存在します。やはり最初は中国語版から作り国内に問うところから始めるところが多いですが、先々により大きな市場があるという点で、台湾の起業家やエンジニアの興味を引いているのは確かなようです。

ウェブやIT企業は、台湾では花形企業ではない

日本でも花形なのかどうかはわかりませんが、話している中で、台湾ではソフトウェア企業で働くことが一番のステイタスなわけではない、という話もされました。

台湾は、半導体、パソコンや液晶ディスプレイなど、ハードウェアの分野で世界レベルのシェアを持つ産業があり、そちらには世界規模の一流企業が多数存在します。そうなると、優れた人材もそちらの方に流れていくし、ソフトウェア業界に一番できる人たちが集まっているわけではない、と言うのです。

台湾系の優れたウェブ企業家が多い点について

ヤフーの共同創業者ジェリー・ヤンさん、ユーチューブの共同創業者スティーブ・チェンさん、そしてグーグル中国立ち上げ時の社長カイフー・リーさん、すべて台湾からアメリカへの移民です。日系でここまでアメリカのインターネット企業で成功した人はいないでしょう。

「何か台湾にそれらの傑出した才能を生み出す秘密があるのでは?」と聞いてみたのですが、この点でも台湾人は謙虚でした。上記の彼らは皆、若い時に米国に移り住んで米国の教育を受けています。台湾の教育システムではなくアメリカの教育システムにこそ何かがあるのだろう、というのが参加者達の意見でした。

中華系ウェブサイトのドメインに数字が多いことについて

台湾の転職サイトのほとんどは、ドメイン名に数字が入っているそうです。また、香港や中国の成功したウェブサービスでも、数字のドメインがたいへん多いとか。数字には意味があるものもあれば、特に意味がないものもあります。

ボディガードのテーマ by 台湾のスーザン・ボイル?

スーザン・ボイルの時も「この外見の人がこんな!」という要素が多分にあったと思いますけど、このI will always love youはすごい。目を閉じて聴くとすごいし、見て聴いてもある意味すごい。いや、人のファッションをどうこう言っちゃいけませんが

台湾の素人オーディション番組「超級星光大道」、僕も台北にいるとき、毎日何度も放送してたのをよく見ていました。

「海角七号」 – 台湾映画史上最大のヒットは「日本超好き好き」映画だった

映画「海角七号」、今日本でもやってるのですが、「こういう人にはオススメ」というのがあるんでちょっと書いてみたいと思います。

台湾滞在中に、新しめのガイドブックや台湾旅行ブログなどでプッシュされていて気づいた「海角七号」という映画があります。一年遅れで今ちょうど日本各地で上映中なんですが、台北のレンタルショップでDVDを借りて英語字幕で見てみました。

楽しく、笑える映画でもある

日本語のサイトを見ると感動系の映画みたいで、実際に感動もするのですけど、コメディとしても楽しいところがたくさんあります。

なんか、単館系の映画やハリウッド以外の映画って、日本に来たときに中身と関係なく「泣けるラブストーリー・感動作」みたいなポスターや宣伝になることって多いですが、実際コメディ成分の方が多いかなーと思います。

# そういえば「マンマミーア」の時も同じことを思ったっけ。すごく楽しい映画なんですが、スイーツ(笑)系の宣伝がテレビとかでガンガン流されていたようで、他にも見て楽しそうな層はあったのになあ、と。

日本だらけ

この映画は台湾製で完全台湾人向けに作られているにもかかわらず、「日本」が多数出てきます。田中千絵(トニー・タナカの娘)とかの日本人俳優も出てますし、ナレーションは日本語だし、台湾人俳優も日本語をしゃべったりと、半分ぐらい日本語でやってるんじゃないか、というぐらい。

そして、そこで出てくる「日本」が、いいイメージの日本ばかりなんですね。台北の街中をちょっと歩くだけで、「ファミリーマート」とか「セブンイレブン」とか「三越」とか「そごう」とか、その他たくさんの日本ブランドに出会うので、日本が好きな人が多いのはわかったのですけれど、それにしても日本や日本人の扱いがとても良い映画。

似た映画でいうなら「ラスト・サムライ」でしょうか。いや、僕はラスト・サムライ見てないんで、間違ってるかもしれませんが、見た人の感想を聞いた感じでは似てるかと。日本人としてこそばゆい思いをするかもしれません。「そこは日本語にしなくていいだろう」というところ(ある歌とか)まで日本語が押し出されてたりします。

実はこういう映画と近い(、と思う)

それから、バンド・チームものとしては、「フラガール」とか「ブラス」とか「フルモンティ」とかとの共通点も多いと思いました。いろいろとうまくいかないバラバラなチームが、苦労を乗り越えて最後には、というやつ。上記の映画が好きな人は、普通にそういう映画としてだけでも楽しめるのではと思いました。

僕はこのへんのチームものが、「がんばれベアーズ」とか「マイティダックス」とか「メジャーリーグ」とかのスポーツ物も含めて大好きなので、ツボにはまったところはあります。

台湾で大ヒット、の背景

この海角七號、台湾では2008年に公開されて、洋画を含めてもタイタニックに次いで史上2位、国内映画としては興行成績史上1位を取っています。

台湾ではかなり多くの人が見ているし、見てない人でも社会現象となったことから映画の存在はまず知っているようです。滞在中にいろいろな人との雑談で「この映画を見た」と言ったら、かなり盛り上がりました。必ず「で、どう思った?」と訊かれるのですが、だいたいは「とても面白かったんで繰り返し見ちゃったよ。けど君ら日本好き過ぎだなあ」という感じで答えてました。

日本版の予告編は公式サイトで見られるので、ここではオリジナルの予告編を。ここでも、いきなり日本語から映画がはじまっています。

しいて欠点を挙げるとするなら、元々台湾人向けに、台湾人が面白いと思うように作られただけあって、日本語がわかる人が見るとき向けのチェックが足りないところでしょう。

たとえば、台湾人だけど日本語が話せる、という設定の登場人物が二人いるのですが、彼らの日本語はかなり棒読みで不自然です。台湾人が見てるときは中国語の字幕が出ているので「ああ、こういうことを日本語でしゃべってるんだな」で済むのですけど、日本人が聞くとひっかかるかも。

老人役の人(コメディパートを支えるとても面白いキャラクターですが)は、設定が80歳の戦前生まれで日本語もわかる、ということなのですが実際には60歳だそうで、そのあたりしょうがないところもあるのですけど。あと日本人歌手の中孝介さんは、ナレーションはうまいのですが演技が本職でないだけにちょっと…

これらについては、「外国映画ががんばって日本語をいろいろ使ってくれている」という気持ちでスルーしてあげてください。

他にも、バンドメンバーのそれぞれが、客家だったり原住民出身だったりと、様々な人種や言語が混ざっている台湾を良く表している、ということです。残念ながら言葉や習慣の微妙な違いがわからないので、台湾人ほど大うけできない箇所もあるかもしれませんが。

また、この映画があまりに日本びいきなので、中国本土では上映禁止になったりしたそうです。中国と台湾、そして日本との関係から、映画本体が面白いかどうかとは別にこの映画をほめたり、けなしたり、という動きもいろいろあるようで、そのあたりは外野が嫌な感じです。

本作の監督は、別の「本当に作りたい映画」を撮るための資金稼ぎとしてこの海角七号を作ったそうで、その本当に作りたい映画(今作ってるらしいです。主演がなんとあのビビアン・スー)は、戦前に日本人と台湾原住民が殺し合いをした霧社事件を扱ったものだそうです。ですから、海角七号も、何も日本のためや政治的な意図で作った映画ではなく、今の台湾人に受けるようにはそういう味付けが効くと思って作ったのではないかなと感じました。

僕はDVDを借りている間に、3度も通しで見たぐらいで、もちろんこの映画は大好きになりました。見ても損はしない映画かなと思います。日本ではそんなにたくさんの映画館ではやってないし、もう上映が終わった地方もありますが、後日DVDででも。

[追記 2010-07-07] 日本語版のDVDも出てますね。日本語吹き替えも入ってるらしいので、吹き替えで見れば変な日本語の問題はなくなりそうです。もちろん、オリジナル音声も欠点はあるもののとても味があると思いますけど。