「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ

新聞・テレビなどでよくニュースとして出てくる、調査記事のウソやデタラメにせまる本。

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2000年に出版された本ということで、地震の話は東北ではなく神戸だったりと時代を感じさせるところもありますが、本が問題としている恣意的な結果を求めるためのリサーチや、リサーチから都合のよく見える結果だけを抜き出してのメディアの煽り記事などの問題は、今でも続いているどころか、ネットが普及してからさらにひどくなっているようにも思います。

この本には、ネットのセンセーショナルな「あらたに○○という事実が判明した」「○○%の人が賛成/反対している」という類の記事に対して、その調査の手法や結果の解釈におかしなところがないかを見つけられる人となるための知識が多数提供されています。

また、学者が自分が期待しているような結果が出るようにデータを取捨選択してしまう話や、他の研究者による追試可能性が重要というあたりの話は、最近のSTAP細胞事件でちょうど問題となっていたところで、本自体は以前の本なのにここも面白く読むことができました。

この本が類書と違うもう一つの特徴は、日本の書籍にしては珍しく、おかしな調査を発表した団体や他の研究者を実名で書いているところ。日本の大学教員のキャリアパスに関する問題への批判とあわせ、こんなに直裁で大丈夫かな、と思いました。ここまでいろいろな方面に言及しては、この人自身が仕事を干されたりしないのか心配になったので、読書後にこの著者の谷岡一郎さんのことを少し検索してみました。どうやらこの方、谷岡学園という学校グループの三代目なのですね。自分の大学で教授や学長をやっているという立場だからこそ、自分の処遇や職へのリスク無く、おかしいと思ったことを率直に本に書くことができていたのかなあ、という気もします。だから良い、とか悪い、とかではなく、大学や論文や調査のおかしな点に気づいている人は多数いても、それを本に出したり大きく指摘したりして社会に広く届けられる人はそれほど多くないのかもなあ、などと思った次第。

パソナテックさんとの第二回ネットリサーチ勉強会を開催します

6月の第一回が好評だったこともあり、二回目のネット・リサーチ ハンズオン セミナーを渋谷パソナテックのてくらぼ自習室で開催できることになりました。

てくらぼ自習室
第2回ネット・リサーチ ハンズオン セミナー

一回目のアンケートでいただいたフィードバックも反映させて、ネットでその場でお題をいただきながら調べ物をしていくことで、情報を探し出すやり方の共有をしていきたいと思います。

一回目のご報告と、参加報告をブログで書いていただいたみなさんへのリンクはこちらです。基本的な進行は初回と同じようになると思いますので、他のかたのレポートをお読みいただければ、ご自身にとって参加する意義があるかないかはだいたいわかるのではと思います。

お申し込みはこちらから。終了後の懇親会も参加しますので、そちらでもいろいろお話ができればと。

よろしくおねがいいたします。

勉強会を開催します。ウェブで調べ物をするときに役立つ手法などについて

パソナテックさんと、ネットでの情報収集力を上げるための実践的なセミナーを開催することになりました。

てくらぼ自習室 第1回ネット・リサーチ ハンズオン セミナー

僕は仕事柄、一日中英語のサイトやブログを泳いで回ったりすることもあるのですけど、そこでどのようにわかっていないことを調べたり、複数のソースを探して確からしさを検証したりしているのか、といったようなことを、会場にいらしたみなさんのお題などを使って実際にお見せしつつ、お伝えできればと思います。

# 調査する内容は、日本の情報でも海外の情報でも構いません。

また、僕自身の使いこなしにもおかしなところや個人的な癖があるでしょうから、参加者のみなさんからのアドバイスも受けたり、みなさんで共有する場にできればと思っています。

セミナーの後は、希望者で懇親会も行なうので、そこでもいろいろな情報交換ができたらいいなと思っています。

申し込みはこちらから。よろしくおねがいいたします。