中国を変えた最強メディア 微博(ウェイボー)の衝撃

読みました。

中国を変えた最強メディア 微博(ウェイボー)の衝撃
著者/訳者: 李小牧
出版社: CCCメディアハウス( 2012-11-29 )
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・「微博」は「マイクロブログ」という意味に過ぎなくて、ツイッターの中国版、というと一個しかないように聞こえるけれど、たくさんある。有力なものは4大微博で、一番大きいのは新浪微博

・なんでツイッターが禁止で微博はOKなのか。政府のコントロールが効かせられるようになっているから。監視や削除もあれば、政府の意向に沿うような動きをする工作員も多いのではという推測も

・とは言っても、突発的に多数から出てくる事件の報告などを完全に止められるわけではなく、微博のおかげで悪事の隠蔽ができなかった例もいろいろある

本書でいちばんハッと気づかされたのは、マスメディアとソーシャルメディアに対する日本と中国の一般人の持つ期待値がまったく異なることです。

日本では、マスメディアが正しいことを伝え、ネットはいいかげんで間違いや悪事が多い、という印象を持っている人が、特に歳を取った世代に多そうです。それに対して、中国は、メディアが信用できない(=メディアは結局政府と同じで、政府の言いたいことを伝えているにすぎない)という考えが身に染み付いているので、相対的にネットから流れてきた情報の信頼性は高くなってしまう、というようなことが述べられています。

その結果、中国のネットユーザーで日本のネットをチェックする人たちは、日本のマスメディアが報道したことを信用せず(=日本政府の発表をマスメディアが垂れ流していると思っている)、日本のネットに書かれていることをより信用してしまう、のだということ。

逆に、日本人は、中国のマスメディアの報道を、日本のマスメディアに期待するようなレベルで正しいことを伝えていると思い込みがちだし、中国のネット発の情報を、日本のネットに書かれた平均的な情報の信頼度を基に、玉石混合で信頼しづらいものだ、と見てしまう、のだと。

日本と中国で、メディアの発信、ネットの発信を読み解く際には、その性格の違いをある程度踏まえて見ないと、そこの落とし穴に引っかかってしまう可能性がありそうだな、というのが本書を読んでの一番の収穫でした。

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